16日(水)沖永良部島の従弟からlineで連絡が入った。先日、100歳のお祝いをしたばかりの叔父が亡くなったということだった。皆でお祝いをし、元気な姿を見たばっかりだったので驚いた。昨日(18日)はお葬式で、多くの方が参加したようだ。送られてきたlineの写真を見て、その中に叔母さんの顔があり少しほっとした。叔父は明るい性格で皆から慕われていた。初めて双子の姉と島に行った時(小学5年)にも、大学生の時にも、大歓迎してくれた。
 同じ16日、忙しかった。午前中は文学書道館で中国語会話、午後からは陽光学院があった。
 干刈あがたの「ウホッホ探検隊」を読んだ。1985年5月の文庫本であるが、最初の出版は1984年2月。なんとこの本にはガンダムのことが書かれていた。「ガンダムシリーズの新型はいつ発売だ。どこそこの店は新発売のプラモデルの予約を取っている」。作家というものは、あちこちにアンテナを張り巡らしていないといけないのだと再認識された。私がガンダムを知ったのは、孫たちが我が家に住むようになった昨年からだ。作家の干刈さんに脱帽。
  以前、作者の親の故郷は沖永良部島と書いたが、この小説に月下美人が登場する。うれしく思った。「だんだん蕾がふくらんで、孔雀が首をもちあげるように上を向いてくるの。そして見ている間に、蕾がどんどん大きくなって、ひらき始めるのよ。12時ごろから咲き始めたの。真っ白で大きな、きれいな花でねえ。1時ごろが盛りだった。3時少し前には、もうしおれてきたの。」
 私が、初めて月下美人を見たのは、中学か高校の時だった。沖永良部から月下美人が送られてきて、両親が大事に育てていた。作者が表現したような咲き方だった。それを分けてもらって挿し木して我が家でも育てたのが、今でも咲き続けているのである。
 この文庫本の表紙には、若き日の十朱幸代と昨年3月に亡くなった山田邦衛がいた。映画になったようだ。

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「埋み火」富士茂子遺歌集(1984.4 柏原千恵子編)
 乾きしシーツ
〇何ひとつ聞かさざることはらからよ獄にふくみのあるらしくみゆ
〇連絡が縦横何かちぐはぐで何を信じていいのかわからぬ
〇犯人が出れば証のつくものを嫌悪に耐える場違いの日々
〇無視されて無視して遠く置きたりし怒り再びこみ上げる宵
〇云いなりにならねばここを一歩をも出さぬ威力の前にたじろぐ