「富士日記」下(中公文庫 武田百合子)、黒糖焼酎「満月」

 「富士日記」下(中公文庫 武田百合子)を読んだ。中を読み終えたのが10月3日だったが、夜寝床の中でしか読まなかったので、だいぶ時間がかかった。最後の方は夫の武田泰淳の体調がどんどん悪くなるのが知れてつらくなる。彼女は泰淳の口述筆記をして著述を手助けしている。彼女の支えがなければ、最晩年の泰淳の作品はなかったと思う。私の卒論(1969年3月)の大きなテーマに取り上げたのが、主に泰淳の中国に関する作品と彼の中国とのかかわりであった。卒論を書いたのは泰淳が57歳の時で、精力的に作品を発表している。卒論の内容は、「日本文学と中国文学 武田泰淳と中国」で、第1章「武田泰淳の戦中の中国認識」、第2章「武田泰淳の戦後の中国認識」、第3章「武田泰淳魯迅」であった。見出しを見ると大仰だが、若気の至りの作文であった。

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 先日、連れ合いが有川のLINEに満月美人の写真を紹介したところ、千葉・松戸に住む兄から、満月美人が欲しいと言ってきた。そこで、土・つぼみ付きの満月美人と十三夜美人の鉢、切り取った姫月下美人の枝を送った。数日して満月美人が咲いたと連絡があった。そしてどうしたことか、昨日は「満月」という銘柄の黒糖焼酎を送ってきた。この焼酎、両親の生まれた沖永良部島の知名町にある原田酒造で作られていた。どうやって見つけたのだろうか。永良部の従弟が送ってきたのだろうか。ありがたいことだ。

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 昨晩は我が家であわ9条の会の事務局会議があったのだが、肝心のMさんが忘れていて中止になった。私も含め、皆さん60歳・70歳代なのでしかたがない。

 また、姫月下美人、宵待孔雀がたくさん咲いた。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社

781 ねもごろのものにもあるか年月は賤が伏屋も尋(と)めて来にけり

782 うたてしきものにもあるか年月は山の奥まで尋めて来にけり

783 はじめより常なき世とは知りながら何(な)ぞわが袖のかわくことなき

784 あらたまの長き月日をいかにして明かし暮らさむ麻手小衾(ふすま)

785 ひさかたの長き月日をいかにしてわが世わたらむ麻手こぶすま