「日本の冤罪」「親密な手紙」「日中対照早わかり簡体字字典」

 6日(月)、中3の孫が学校から早く帰ってきた。インフルエンザの影響で、今週末まで学年閉鎖になったという。これで、連れ合いが食事を作る苦労が増えた。
 7日(火)は小1の子どもに、9日(木)は小5,6の子どもに日本語を教えるボランティアの助手をした。先日買った「ちがいがわかる日本の漢字・中国の漢字」を見せたら、興味を持ってくれた。ネットでさらに調べてみたら「日中対照 はやわかり簡体字字典」も見つかったので、これも購入した。
 8日(水)の午前中はに日中友好協会の中国語講座があり参加した。中国語の発表会が終わったので、テキスト「起きてから寝るまで中国語表現」の勉強に戻った。新しい表現が多く、既存の中国語辞典にはない文字ばかりで、参考になる。
 午後からは健生病院の内科を受診した。CTの検査結果も異状なしで一安心であった。
 昨日(金)は自力整体に連れ合いと参加した。1時間半、体をじっくりとほぐした。
  東住吉事件でえん罪・無実を勝ち取った青木惠子さんが「日本の冤罪」(尾崎美代子 鹿砦社)を連れ合いに送ってきた。彼女の事件をはじめ16の冤罪について書かれている。もとは、鹿砦社の月刊誌「紙の爆弾」に書かれたものを編集したものである。先日亡くなった桜井昌司さんとの対談も掲載されている。「冤罪は、警察・検察が被疑者に暴力や嘘を用いた違法な取り調べで嘘の自白を強要したり、被疑者に有利な証拠を、警察・検察が隠したり捏造し、作られることが多い。」と書かれている。それだからこそ再審法の改正は急務だと考える。青木さんは、著者に北陵クリニック事件も取材して「紙の爆弾」に掲載してほしいと要望している。
 大江健三郎の「親密な手紙」(岩波新書)を読んだ。本書は、岩波書店の雑誌「図書」に2010年から2013年にかけて連載された「親密な手紙」をもとに編集されている。私は、外国文学というとほとんど中国文学しか読まないので、欧米文学者が多く出てくる本は理解しにくい。それでもこの本を買った理由は、「希望正如地上的路」と題した一文があったからである。ここでは、中国の魯迅について書いている。大江は、晩年憲法9条を守る、原発反対に大きな力を注いでいた。本書の30pに伊丹万作のエッセイの一文を引用している。
 「だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。」
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