守大助の会総会、「軍事基地を歩く」(竹内正浩 ちくま文庫)

 昨日(18日)は守大助さんを支援する徳島の会第18回総会があった。会場のシビックセンターには35名の参加者があった。コロナの影響がまだまだあり、行動が制限される中で集まっていただいて感謝している。

 総会では、国民救援会徳島県本部の菊池副会長(弁護士)、倉敷民商弾圧事件の無罪を勝ち取る徳島の会の山根会長、守大助さんを支援する高知の会の和田会長から温かい励ましのあいさつがあった。また、大阪・東住吉事件の青木さんや守大助さんを守る三多摩の会、守大助さんを守る会津の会からメッセージが届いた。青木さんは、「私も無実を訴え続けて、21年後に再審無罪を勝ち取りましたので、守さんの気持ちが痛いほど分かります。ご両親がお元気な間に、再審無罪を勝ち取って、親孝行をしながら、平凡で当たり前の人生を送ってもらいたいです。」と書かれていた。

 守大助さんからのメッセージは別の通り。

 私は、会長として以下のあいさつを行った。

 守大助さんを支援する徳島の会総会にご参加されたみなさん、ありがとうございます。今日は遠く高知からも和田会長をはじめ5名の方が参加されています。ありがとうございます。今年の冬は大変な厳しさで、千葉刑務所に入れられている大助さんにとっても、とてもつらいものだと想像されます。

 大助さんはえん罪で逮捕・投獄されて、もう22年が経ちました。世論の厳しい批判の中でも、えん罪はなくなっていません。ご両親も80歳近くになり、健康が危ぶまれています。大助さんをとりもどす取り組みを強め、一刻も早く無罪を勝ち取ることが私たちに求められています。

 2019年3月2日に、布川事件の桜井昌司さんや、今日もメッセージをいただきましたが、東住吉事件の青木恵子さんらが、えん罪犠牲者の会を立ち上げ、えん罪をなくすために積極的に活動しています。この犠牲者の会は、えん罪事件を担当した捜査員や裁判官を処罰する制度、警察や検察による証拠隠しなどを防ぐ「証拠管理所」の設置、国会に「冤罪原因調査委員会」を作ることなどを目指す方針をだしています。 

 呼びかけ人の桜井さんは「捜査機関が自白の強要や証拠の捏造をし、裁判所もそれを見過ごしてきたからえん罪は起きた。犠牲者自身が声をあげ、司法を変えていきたい」と語りました。まことに道理のある主張だと思います。

 この日本には大きなえん罪事件だけでなく、小さな泣き寝入りをしたえん罪も数多くあります。わたくしたちが安心して暮らせる社会を作るためにも、仙台北稜クリニック事件がえん罪であることを、裁判所に認めさせるよう、担当弁護士・全国各地の守る会・支援する会と一緒になって活動をしようではありませんか。よろしくお願いいたします。

 総会では議案がすべて承認された。会員数が22年度目標の540人を達成したことが報告されたときには、ひときわ大きな拍手が起きた。連れ合いも、日本母親大会で高知大会以来ずっと全体会で発言しているいきさつについて話をした。総会後には事件のことを再度知ってもらうために「仙台北陵クリニック・筋弛緩剤えん罪事件の真相」(2015.7.21作成)が上映された。なぜえん罪が起こったかについての質問などがあり、各役員が丁寧に説明した。

 「軍事基地を歩く」(竹内正浩 ちくま文庫 2006.6)を読んだ。本書が発行されてもう17年も経過しているので、ここで紹介された軍事遺産の多くも消失しているだろう。今では戦争に使われる技術・規模が大きく変貌しているが、各地で遺産巡りが地道に通づけられており、遺産を残し語り継ぐことが重要だと感じさせられた。

●ロシアのウクライナ侵略は、国際法に反するもので、ロシア軍が直ちに撤退することを要求する!

B型肝炎訴訟は全国B型肝炎訴訟弁護団にご相談を!

●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!

「埋み火」富士茂子遺歌集(1984.4 柏原千恵子編)

祖谷の切手

〇吐き出さる寡黙が徐々にうづ高くつまれて何かを語るコピー紙

〇膨大な資料の文字の行間にあるもろもろは語りつくせず

〇敬称もつけず茂子と呼ばわれし日の長かりし記事を読みつぐ

〇わからない死後の無実はまっぴらと云いたい涙はやりてやまず

〇最初の願いしたため長官にとどきし頃と床に夜冴えす

〇無罪かちとる苦労重ねて春近くたゆとう笑い若き弁護士

〇美しき祖谷の切手が貼られいし書類に眼うばわるしばし