魯迅

魯迅全集第9巻(675p 集外集、集外集拾遺)を読んでいる。ようやく60ページまで進んだ。読んでいて我が家にある魯迅関係の本を引っ張り出してきた。高田淳「魯迅詩集」(中公新書 1971年)は第9巻には詩が多く収録されているから。  
 2014年に北京に行った時に書店で購入した「南中国郷土玩具集」「北中国郷土玩具集」(北京魯迅博物館 2012年)は魯迅が所蔵していた本の復刻版である。魯迅は生前、若者の版画制作援助に力を入れていた。内山嘉吉(1900~1984 美術教師で後年東京の内山書店の店主だった。上海の内山書店・内山完造の弟)を招いて、版画の指導を行わせた。もう1冊は「魯迅と日本友人」(上海魯迅紀念館編 2013年)これは2017年2月に上海に短期語学留学に行った時に入手した。入手の経緯は、2017年3月の私のブログに書いた。以下の通りである。
 魯迅紀念館を見学(2017年2月19日)、前に見た内山書店のコーナーはなくなっていた。その後、上海の魯迅故居に行った。ここもパスポートで70歳以上であることを示すと免費であった。時間を決めて中を...案内するようになっているので、待合室にあった「魯迅與日本友人」という本を見た。値段が48元なので買うことにして館員にお金を差し出すと、この本は売っていないという。ここで見ろというのであった。暫く見ていると、お前中国語が読めるのかと聞いてきた。見栄を張って読めると答えると、無料でくれるというではないか。ありがたい。
 そして館長らしき人が出てきて、日本語で「あなたは周海嬰魯迅の一人息子)を知っているか」と聞いてきた。知っていると答えた。
 8年ほど前に周海嬰岡山県井原市に来て講演をした話をした。なぜ周海嬰が遠い片田舎の井原市に来たかというと、内山完造没後50周年記念事業のイベントとして「わが父魯迅と内山完造」と題して話をしたのであった。私も連れ合いとこの集会に参加して、周海嬰の話を聞いた。魯迅と内山完造との関係などを詳しく話をしてくれた。集会には多くの中国人留学生もボランティアで参加していた。彼は、その時に通訳として来ていたと言った。なるほど!!!うれしい話であった。」
 「魯迅と日本友人」にはこの時に版画講習を受講した李樺が彫った「魯迅夏期木彫講習会にて」という1枚があった。また、「南中国郷土玩具集」にも李樺の3枚があった。「南中国郷土玩具集」の解説には、魯迅が2,000枚ほどの版画を所蔵しており、版画関係の本も300冊ほどあったとも紹介されている。第9巻の解説には、魯迅が果たした美術・版画についての大きな功績が評価されている。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社
55 今よりは野にも山にもまじりなむ老のあゆみの行くにまかせて
56 鳥はなく木木の梢に花は咲くわれもうき世にいざ交じりなむ
57 鶯のこの春ばかり来ぬことはこぞのさわぎにみまかりぬらし
58 世の中を憂しと思ひて鶯はとこ世の国につれて去(いぬらむ
58 鶯にたのみは早く移してきみ園さびしく荒れし時より

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