久し振りの大麻山、核兵器禁止条約発効、「私にとっての20世紀」(加藤周一)

 昨日(27日)は久し振りに大麻山に連れ合いと行ってきた。ブログを調べて見ると、昨年は一度も行っていない。駐車場の付近の様子も少し違っていた。530mほどの高さの山だが、案外登りが急である。顔を見知った人が、久し振りだねと声をかけてくれた。今日は無理をせず、途中までで下りた。その後、御所の郷の温泉と食事を楽しもうとして行ったのだが、これが何と休館日であった。仕方がないので鴨島町の「鴨の湯」に向かった。しかし、ここは午後1時からであった。仕方がないので我が家でシャワーを浴びた。

 核兵器禁止条約が発効した。永年の核兵器を廃絶する運動の成果であった。今日の徳島新聞の社説に「廃絶に向け日本も批准を」という記事が掲載された。「日本は保有国と非保有国との『橋渡し役』を担うというが、米国の顔色をうかがうばかりでは信頼されまい。」と書かれていた。なるほど、国民の常識的な目線で考えれば、唯一の戦争被爆国である日本が条約を批准しないという事は、まったく理解・承認できないことである。

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 「私にとっての20世紀」(岩波現代文庫 2009年)を読んだ。読んでみていて、ページの端を何か所か折っているのに気がついた。以前読んだことがあるのに、まったく覚えがない。新鮮な気持ちで、新たに読んだと思えばよろしいかと思った。今時代は、加藤が懸念したような、悪い方向へと進んでいる。加藤は、「老人と学生の未来」の項で、憲法が2つの柱から成り立っているとし、それは9条の平和主義と人権の尊重(11条)だと指摘している。安倍・菅政権の最も嫌うところである。新型コロナウイルスが蔓延している時、この2つのことがないがしろにされている。安倍・菅政権の嫌う行動を私たちは行わなければと考える。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社)

886 えにしあらばまたも住みなむ大殿の森の下庵いたく荒すな

887 いくたびか草の庵をうち出でてあまつみ空を眺めつるかも

888 山かげの木の下庵に宿かりて語り果てねば夜ぞ更けにける

889 草のいほに立ちゐてみてもすべぞなきあまの刈藻の思ひみだれて

890 ありそみの上に朝ごと立つ市のいよいよ行けばいよいよ消(け)にけり