昨日(11月8日)徳島市内(とくぎんトモニプラザ)で第60回徳島県母親大会があったので参加した。今回はコロナウイルスの影響で、分科会はなく記念講演だけでの開催になった。また、参加人数も制限して座る間隔も広げて、安全に配慮したものになった。参加者は135名であった。連れ合いは実行委員長としてあいさつを行った。
私は、守大助さんを支援する徳島の会を代表して、支援のお願いをした。内容は以下のとおり。
日頃は、大会参加の皆さんには大変お世話になっています。また、第60回徳島県母親大会の開催、おめでとうございます。仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんを支援する徳島の会を代表して、守大助さんへの支援の訴えをさせていただきます。
沖縄県で開催を予定されていた今年の日本母親大会は延期となり、その大会で多くの母親の皆さんに、守大助さんの無実を訴えることができず大変残念です。
また、コロナウイルスの影響で徳島県母親大会も当初予定より大幅におくれ、内容も縮小せざるを得ないのも残念なことです。しかし、多くの他県が母親大会を中止する中で、万全の注意を払いながら母親大会の素晴らしい伝統を引き継ぎながら、この大会が開催されることに敬意を表します。
今守大助さんは、千葉刑務所の中からえん罪を晴らすために弁護士の皆さん、支援する会の皆さんと相談し、第二次再審請求を準備中です。全国の支援する会・守る会も48か所になり支援の輪は大きくなって、大助さんとご両親を励ましています。しかしご両親も70歳を超え、一日も早くご両親の許に大助さんが帰れることを願っています。今まで以上の運動が大事だと実感しているところです。
今日、皆さんへの配布物の中には、守大助さんの資料も入れさせていただいています。皆さんには資料も見ていただいて、まだ徳島の会にご加入されていない方には、ぜひ会へのご加入をお願いします。また甘酒の注文も承っていますのでご協力ください。
来年2月20日(土)にはとくぎんトモニプラザで、第16回総会を開く予定にしています。まだまだ、総会までは日にちがありますが、是非私たちの総会も予定に入れていただいて、ご参加いただき、守大助さんを励ましてください。
毎年、大助さんのことでは訴えさせていただいていますが、どうかよろしくお願いいたします。
講演は冨田宏治さん(原水爆禁止世界大会起草委員長・関西学院大学法学部教授)で、先日「核兵器禁止条約」発効に必要な世界50カ国の批准が決まり、来年1月22日には発効されるという、まったく最高の時期に遭遇した。
タイトルは「核兵器のない平和な未来を」で、核兵器禁止条約の発効と今後の展望が語られた。新型コロナウイルス感染症(感染死者数125万人)がもたらした世界の変化は、生命の尊さ、大切さを改めて人々に実感させた。コロナウイルスは、貧困・格差・差別・分断と新自由主義・緊縮政策、アメリカのトランプ政権に見られる自国中心主義がいかに間違ったものかを示し、また軍事費削ってコロナ対策を充実することの重要性を明らかにした。日本は安倍政権を引き継いだ菅政権(講師は「アベノママデスガ政権」と適切な表現をしている))の国民・世界の世論に背を向けた誤りを、指摘した。
「核兵器禁止条約」発効については、長年にわたる日本の原水爆禁止運動、母親運動などの女性の果たした役割(国連軍縮担当上級代表は日本の中満泉さん)が大きいと話された。講師は、中満さんが2017年5月のNHKインタビューで「小学校のとき広島と長崎を訪問した日本人の私は、ほかの国連職員よりさらに大きなモチベーションを持って軍縮に取り組めると思う」を紹介した。
菅総理にはこの意味をきちんと理解して欲しいと思うのだが、それは無理だろう。それならば、市民と野党の共闘で菅政権を倒し、世界で唯一の被爆国の日本でも「核兵器禁止条約」を批准する政府を作ることの重要性も指摘した。これからは、日本政府に核兵器禁止条約の批准を迫る世論と運動が大切だと実感した。
●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!
811 しかりとてそむかれなくに事しあればまづ嘆かるるあな憂世の中
812 よみたててわけてそれとはなけれども常に尽きせぬものにぞありける
813 おほにおもふ心を今ゆ打捨ててをろがみまをす月に日にけに
814 かくあらむとかねて知りせばなほざりに人に心は許すまじものを
815 そこにとふる氷(ひ)は融くれどもうつせみの人の心の何(な)どとけがたき