藤見物、「青春の架け橋」読了

 昨日(3日)は、憲法記念日新型コロナウイルスのために、憲法集会は中止になった。安倍首相はこのウイルスに便乗して、国民への人権侵害を助長する「改憲論議」を進めようとしている。

 テレビも「コロナ・コロナ」ばかり、再放送ばかりで面白くない。連れ合いが藤の花でも見に行こうかというので、県下では有名な石井町の地福寺と童学寺に行ってきた。少し見頃には遅く、その上曇天なので見事、というわけにはいかなかったが、久し振りの藤見であった。

 地福寺に着いたのが10時前であったのと、外出自粛のお達しがあるためか、いつもならたくさんの見物人がいるはずなのに誰もいなくて、ゆっくり見ることができた。もう、数十年ぶりの地福寺であった。

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 童学寺は地福寺から10分ほどの、山あいにある。本堂が3年前に焼失して、2023年度には3億円かけて再建すると書かれていた。寺の前にたくさんの人が来ていて、水路確保のために溝掃除や土手の草刈りをしていた。田植えのためだろうか。ここにも、娘2人が小学生のころに桜の花を見に来たことがある。藤はもうほとんど散っていたが、藤・池・山のコントラストがよかった。絵馬が置いてあったので、ついまた買ってしまった。

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 正木美帆著の「青春の架け橋」を読み終えた。二人の交換日記を通して、どう彼らが青春時代を生きてきたかが理解された。彼女は学校を卒業して(ここに書かれた時代より2年ほど後)、私が事務職として勤めていた徳島健生病院に、保健師として入職してきた。筆者は本の中で書いているように、活発でものおじしない、生きることに積極的な女性である。本書の主人公も最初に出会った時に、彼女に圧倒されたのではないだろうか。私もそうであったが、その考え方・生き方はなかなかできないが、歓迎されるべきものであったと記憶している。私と一回り以上年の違う彼女の発言は、保守的な考えの私にはなかなか受け入れがたかったが、頼もしくも感じた。主人公の宏さんもそうだっただろう。

 本書は、筋ジストロフィー症患者の活動、障害者運動のあり方、看護・医療の在り方を問うているが、これから先どうなったか知りたい。母親・妹(白川容子)をはじめ多くの方の援助を受けながら生きてきたが、彼女が就職し、宏と結婚し、出産・子育てのなかで、どう感じ二人でどう行動してきたかを、多くの方に知ってもらうことが大事だと思う。第2弾の執筆をお願いしたい。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社

581 みぞれ降る日も限りとて旅衣別るる袖をおくる浦風

582 さよ更けて風や霰の音聞けば昔恋しうものや思はる

583 さ夜更けて風や霰の音すなり今や御神の出で立たすらし

584 草の庵にねざめて聞けばひさかたの霰とばしる呉竹の上に

585 夜もすがら草のいほりにわれをれば杉の葉しぬぎ霰降るなり