B型肝炎訴訟相談会、健康班会、きのこハウス理事会、「富士日記 上」(武田百合子 中公文庫)

 16日(日)は午後から徳島市内で、B型肝炎訴訟の相談会があり、肝炎の会の近藤事務局長と参加した。大阪から徳島担当の弁護士が2人来た。今回の相談者は、新規が4名、継続が2組3人であった。いろんな資料をそろえて用意したり、申請の書類の書き方を教えてもらったり、皆さん熱心に弁護士の説明を聞いていた。

 18日(火)の夜は健康班会が近くの公民館であり、連れ合いと参加した。顔なじみの人ばかり9名が集まって、健生病院から来た看護師の話に聞き入った。今回のテーマは「前立腺の病気について」で、女性には直接関係ないが、夫が前立腺ガンで亡くなった人もいて、大事なテーマだと感じた。私の場合はもう20年近く前に検査をしただけで、放置している。今は前立腺症も治るしガンも早期診断が大切という事が理解された。どのガンも早期発見が大事で、このガンの特徴は①症状が出にくい②骨に転移しやすい③ゆっくり進行するということであった。早期発見し、適切に治療できれば、多くは完治可能で、命に関わることはほとんどないとの説明であった。50歳代になったら前立腺ガンの腫瘍マーカーを見る「PSA検査」を受けて(血液検査)ガンの有無を判定できる。

 昨日(20日)は午後3時からきのこハウスの理事会であったが、失念していた。3時に電話がかかってきて、あわてて参加した。申し訳ない。以前にも忘れていたことがあった。

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 「富士日記上」を読んだ。以前、「富士日記を読む」を読んだが、なるほどそこに何人かが書いているようにユニークな日記であった。著者の武田百合子(1925年~1993年)の夫・武田泰淳(1912年~1976年)と娘花子との生き生きとした、富士山ろくの別荘での生活が書かれている。土地の人たちとの交流が実がこもっていて、ありのままの百合子が表されていて楽しい。上巻は1964年7月から1966年9月まで。もともと、発表するつもりがないので遠慮がない。一番は1966年9月7日の日記である。東京から別荘に向かう途中ですれ違った自衛隊のトラックとのやり取りと、それをめぐって武田泰淳とのやり取り(p445~p447)である。大作家の泰淳も百合子にあっては形無し、百合子の面目躍如である。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社

486 秋山をわが越えくればたまほこの道も照るまでもみぢしにけり

487 おく山の紅葉ふみわけ殊更に来ませる君をいかにとかせむ

488 わが宿をたづねて来ませあしひきの山の紅葉を手折りがてらに

489 わが園のかたへの紅葉誰待つと色さへ染まず霜はおけども

490 露霜にやしほそめたるもみぢ葉を折りてけるかも君待ちがてに