B型肝炎訴訟傍聴、最高裁、不当な再審請求棄却、根香寺

 15日(金)は大阪地裁にB型肝炎訴訟の傍聴に行ってきた。今回の和解は61名であった。意見陳述は女性の遺族原告が行った。亡くなったのは3年前で、肝がん、68歳であった。意見陳述の最後に、彼女は以下の通り語った。

 「父と一緒に病気と向き合い闘ってみて、体力、精神力、金銭面等本当に大変だと実感しました。全国には父と同じ苦しみで闘っている方がたくさんいらっしゃることを知りました。父は亡くなってしまいましたが、B型肝炎が根治できる世の中になって、今なお闘病なさっている方々がお元気になられる日が一日も早く来ること、そして和解が早急に進み、全ての方が安心して暮らせる日が来ることを願って止みません。」

 高速バスで9時少し前に我が家に着いた。翌日からは香川県の五色台で仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんの第7回中四国ブロック交流会があったので、3人の役員と参加した。出発直前に、守大助さんの再審請求が棄却されたという知らせが入ってきた。13日の決定だという。その前日に最高裁にご両親らと再審開始を求める要請を行っただけに唖然としてしまった。会場は、瀬戸大橋がよく見える五色台の高台にあった。

 交流会では、最初に事件の概要を知るDVDの上映があった。その後広島の方から事件について説明があった。夜は食事をしながら近況報告などを行った。翌日(17日)は各県のとりくみが報告された。私は、12日の最高裁要請について報告した。次回は愛媛県で10月31日・11月1日に行うことにした。

 参加者は14名で、まだ会ができていない愛媛・香川からも報告があり、会結成への思いが語られた。交流会では、最高裁への抗議文が採択された。

 

  最高裁判所第三小法廷 林景一裁判長殿

  宮城・仙台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の
  再審請求を棄却する不当決定に抗議します

 11月13日、貴裁判所は仙台北陵クリニック・筋弛緩剤冤罪事件の再審請求特別抗告審において、守大助さんの特別抗告を棄却する不当決定をおこないました。
 この事件は、守さんを有罪とする直接証拠が何一つない中で、鑑定資料を全量消費して鑑定不能とした大阪科捜研の「鑑定」と、患者を診てもいない東北大医学部・橋本保彦教授の法廷での「証言」を根拠に有罪とされました。
 再審請求審で、弁護団はそれら有罪の根拠を弾劾する新証拠を提出しましたが、仙台地裁、仙台高裁とも一切の事実調べも証拠開示もせず棄却決定をしました。また貴裁判所も同様に、新証拠についてなんら言及することなく、「刑訴法433条の抗告理由に当たらない」として守大助さんの訴えを退けました。  
 棄却決定の前日に、守さんのご両親と全国の支援する会の人たちが、貴裁判所に再審開始を求める要請活動を行いましたが、その直後の棄却決定は許しがたいものです。
 私たちは、11月16日・17日に香川県の五色台の地で、これまでの活動を交流するとともに、貴裁判所の不当な決定を覆すための今後の行動について話し合いを行いました。
不当な棄却決定に抗議するとともに、今まで以上に守大助さんのえん罪を晴らすために、引き続き奮闘するものです。
                         以上
                    2019年11月17日
         守大助さんを支援する中四国ブロック交流会
                        参加者一同

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 交流会が終わり 帰りには四国82番札所根香寺に立ち寄った。紅葉が見事であった。絵馬を買おうと思ったがない。手ぬぐいがあったので買った。魔よけの「うしおに」の絵柄であった。牛鬼というと、愛媛県宇和島が思い起こされるが、各地にあるようだ。手ぬぐいの中にそのいわれを書いた印刷物が入っていた。

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●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

376 去年(こぞ)の秋うつして植ゑし藤袴このしらつゆにさかりなりけり

377 やさしくも来ませるものよなでしこの秋の山路をたどりたどりて

378 秋の野(ぬ)の尾花にまじるをみなへし月の光にうつしても見む

379 をみなへし多かる野べに標(しめ)やせむけだし秋風よきて吹くかと

380 もろともに踊り明しぬ秋の夜を身にいたづきのゐるも知らずて