「ナスレッディン・ホジャ物語」(東洋文庫・平凡社)、健康班会

 10月4日にナスレッディン・ホジャについて少し書いた。トルコでは「ナスレッディン・ホジャ」、中国・新疆では「阿凡提」と呼ばれていると。「ナスレッディン・ホジャ物語」を読むと、なるほど紹介されているように、機知にとんだ面白い人物であった。今朝(18日)いつもは見ない(連れ合いは毎日書き写しているが)徳島新聞「鳴潮」欄が目に留まった。ナスレッディン・ホジャが「聖人であって道化師という当地では有名なホジャじいさん」として、彼の話が紹介されていた。実在の人物か、どの年代に生きていたのかは不分明である。500余りの話が書かれていて、どれもたわいのない、それでも話が楽しく肩がこらない。1965年の出版であった。

f:id:tetuo0208:20191018132322j:plain

 一つだけ紹介する。

故ホジャに或る日、

ホジャどん。あんたの内儀(かみ)さんに、しょっちゅう街路(まち)で遇うじゃ。どうやらようく出歩いとるらしいわい。 と言うたげな。ホジャは、

そりゃぁ、根も葉もないこった。 と答えたげな。

儂(わし)らぁ、この眼で見たんじゃぜ。と言うたげな。

ホジャは言い張ったげな。 

そりゃぁ、根も葉もないこった。みんなの言うように、そんなにようく出歩いとるんなら、偶にゃぁ、儂ん家(ち)へ立ち寄ってもよさそうなもんじゃわい。

 15日(火)は健康班会があった。用事がある人が多く、この日の参加者は6名であった。テーマは「脳トレ」。間違っているところを探したり、9マスの枠に真ん中だけ空白でそこに漢字を入れると、意味のある熟語になる問題など、さびた頭を使わなければならない。いい刺激になった。

●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!

B型肝炎訴訟は全国B型肝炎訴訟弁護団にご相談を!

良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

346 幾人かいも寝ざるらむあしひきの山の端いづる月を見むとて

347 あたら身を翁がにへとなしけりな今のうつつにきくがともしさ

348 あきの夜の月の光を見る毎に心もしぬにいにしへおもほゆ

349 あまのはらとわたる月のかげ見れば心もしぬにいにしへおもほゆ

350 ますかがみとぎし心は語りつぎいひつぎしのべよろづよまでに