日本弁護士連合会人権擁護大会、阿凡提(陽光学院)、満月美人

 今朝は、久し振りの快晴であった。少し涼しくなって、満月美人が毎晩咲いている。昨晩は9輪であった。

f:id:tetuo0208:20191004062750j:plain

 昨日(3日)は、12時半から徳島市内のホテルで日本弁護士連合会人権擁護大会があったので連れ合いと参加した。守大助さんを支援する徳島の会からも多くの方が参加していたが、高知・香川からも知り合いが来ていた。私たちが参加したのはシンポジウム第3分科会の「えん罪被害救済へ向けて~今こそ再審法の改正を~」であった。開会のあいさつは小池達哉弁護士(日本弁護士連合会の副会長)、基調報告は塚越豊弁護士であった。

 えん罪ができる構造を明らかにし、現在の法律がいかに多くのえん罪を生み出しているかが語られ、全証拠の開示や可視化、検察の上訴権の問題点が指摘された。シンポジウムの第1部はジャーナリストの江川紹子さんと映画監督の周防正行さんの2名。えん罪事件との最初のかかわり、過去の自分たちの誤りを認めようとしない検察・裁判所の実態などが話された。また、テレビドラマに描かれている警察・検察・裁判所が「誤りなく」人を裁いて罰していることが、見る人に彼らの正当性を誤認させている(本当は間違いだらけ、うそつきばかりなのに)ことの不当性も語られた。

 第2部はえん罪被害者が受けたその被害を語った。青木惠子さん(東住吉事件、今年の私たちの総会の講演者)、西山美香さん(湖東事件)、桜井昌司さん(布川事件、9月の高知の総会で講演)、管家利和さん(足利事件、事件をでっち上げた警察・検察・裁判所への怒りを語った)、袴田ひで子さん(袴田事件の巌さんの姉)

f:id:tetuo0208:20191003142456j:plain

f:id:tetuo0208:20191003122839j:plain

 基調報告にもあったが、供述弱者(発達障害者など)への援助の必要性を西山さんも話した。連れ合いは、水戸の娘が大変お世話になっている桜井さんと記念撮影。

 私は、ついつい書籍販売コーナーにあった手ぬぐいを買ってしまった。

f:id:tetuo0208:20191004082042j:plain

 えん罪事件に関するパネル展示もあった。徳島ラジオ商事件についても展示されていた。富士茂子さんの大きなパネルもあり、多くの人が見入っていた。

f:id:tetuo0208:20191003121754j:plain

f:id:tetuo0208:20191003121801j:plain


 最後まで聞きたかったのだが、第2部のパネルディスカッション「えん罪被害救済のための再審法改正に向けて」は時間の都合で聞けなかった。

 今朝の徳島新聞の報道では、3会場で約1,500人が参加したとあった。えん罪被害を少なくするためにも、是非とも再審法の抜本的な改正が必要と考えさせられたシンポジウムであった。

 その後、陽光学院へ。先週の話の中で次週は「阿凡提」について問題が出ると聞いていたので、ウキペディアと中国の「百度」で調べた。調べた結果「百度」ではA4で4枚にもなった。中国語での意味、読み方を調べるので、浅学の私には理解するのに大変時間がかかった。「阿凡提」は中国新疆の伝説上?の人物であった。中国語辞典には日本の一休さんのような人物とあった。頓智が効いて勧善懲悪を勧める人物のようだ。「百度」ではいろんな説が紹介されていた。本籍はトルコでイスラム教徒のようであった。そこで我が家の本棚を調べてみると「ナスレツディン・ホジャ物語 トルコの知恵ばなし」(平凡社東洋文庫)が見つかった。この本も、積読。今読んでいる本が終わったら、読んでみようか。

 聴力をテストされる授業であったが、5問中「阿凡提」に関するのは1問だけ。「阿凡提」の意味が解らないと問題が解けないだろうということで、先に調べさせたようだ。そのあっけなさに力が抜けた。

f:id:tetuo0208:20191004094003j:plain

f:id:tetuo0208:20191004094240j:plain

 2日には連れ合いが京都の伏見稲荷などに行ってきた。そのお土産が手ぬぐいと形の変わった絵馬であった。

f:id:tetuo0208:20191003090928j:plain

f:id:tetuo0208:20191004100417j:plain

f:id:tetuo0208:20191004100428j:plain





●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!

B型肝炎訴訟は全国B型肝炎訴訟弁護団にご相談を!

良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

330 しろたへの衣手寒し秋の夜の月中空に澄みわたるかも

331 うばたまの夜の闇路に迷ひけりあかたの山に入る月を見て

332 草むらののたみちに何かまよふらむ月は清くも山の峰にかかる

333 浮草の生ふるみぎはに月かげのありとはここに誰か知るらむ

334 しばらくはここにとまらむひさかたの後には月の出でむとおもへば