パソコン修理、徳島県母親大会で訴え、「川上澄生全集」第13巻

 まったく、ひどい目にあった。メールがまたダメになったのでパソコンを修理に出した。今日ようやく直ったが、果たしてこのまま続くのだろうか。

 6月2日(日)は第59回徳島県母親大会があり参加した。昨年の通り、近所の参加者を乗せていった。参加者は315名であった。実行委員会のメンバーの皆さんの必死の取り組みのおかげで、大会は成功した。

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 写真は実行委員長あいさつをする連れ合い。

 午前中に6分科会があり、私は「第5分科会:なぜなくならない、女性差別とハラスメント」に参加し、予防接種時の注射器の使いまわしで多くの方がB型肝炎ウイルスに感染し、特に女性が大きな差別・偏見を受けていることについて発言した。

 午後の全体会では、仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんを支援する徳島の会会を代表して、参加者の皆さんに支援を訴えた。発言は以下の通り。

 

 日頃は、参加者の皆さんには大変お世話になっています。また、第59回徳島県母親大会の開催、おめでとうございます。仙台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんを支援する徳島の会を代表して、守大助さんへの支援の訴えをさせていただきます。
 昨年8月に高知で開かれた第64回日本母親大会では、徳島県母親大会実行委員会の皆さんのご尽力で、大助さんの母親:祐子さんが全体会の会場で4,300名を越える参加者の皆さんに、大助さんの無実を訴え、多くの署名をいただくことができました。本当にありがとうございました。
 守大助さん支援する全国連絡会も日本母親大会実行委員会に加入して、さらに多くの母親の皆さんにご支援をいただくよう準備を進めています。今年の8月24日・25日に静岡で開かれる第65回日本母親大会には守大助さんを支援する徳島の会からも参加して、母親の祐子さんと共に訴えることにしています。事件が起こり大助さんが逮捕・服役させられて19年になります。一日でも早くえん罪を明らかにして彼をご両親の元に返すことが、全国各地の会の願いです。
 今日、皆さんへの配布物の中には、守大助さんの資料も入れさせていただいています。皆さんには資料も見ていただいて、最高裁判所宛の再審開始を求める署名、まだ徳島の会にご加入されていない方には会へのご加入を、お願いします。また甘酒の注文も承っていますのでご協力ください。
 毎年、大助さんのことでは訴えさせていただいていますが、どうかよろしくお願いいたします。

 

 記念講演は元東京大学大学院教授・9条の会事務局長の小森陽一さんが「子どもたちに憲法がかがやく未来を!」と題して話をされた。小森さんが研究している夏目漱石について少し話をして、憲法を取りまく状況について詳しく話がされた。事前に「戦争の時代と夏目漱石」(かもがわ出版)を読んでいたので、理解しやすかった。

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写真は、講師の小森陽一さん。

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 中公文庫版カラーシリーズの「川上澄生全集」第13巻を読んだ。本来は全14巻なのだが、私が購入した古書店では13巻までしかなかった。いろいろ楽しめた本であった。川上澄生の記念館が新潟県の柏崎にあるそうなので、行ってみたい。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

218 しのび音をいづこの空にもらすらむ待つ間久しき山ほととぎす

219 ほととぎすわがごと山に羽振りてむ恋しきことに音づれはせよ

220 あしひきの国上の山を越え来れば山時鳥をちこちに鳴く

221 草の庵(いほ)にひとり寝(ぬ)ればさ夜更けて太田の森に鳴くほととぎす

222 水鳥の鴨の羽色の青山のこぬれ去らずてなくほととぎす

 

メールまた不調、肝炎で国会議員要請行動、「川上澄生全集」12巻、鳥のひな、叔母の香典返し

  書いていたのが消えてしまった。メールがまた不調になった。連れ合いのメールの送受信ができない。まったく、仕事にならない。

 28日は朝5時起きで東京に向かった。11時からの日肝協主催による「国会要請行動・院内集会」に参加するためであった。徳島からはNさんも参加した。全体で180名が参加した。集会には衆参の国会議員18名(厚労大臣経験者や厚労委員が中心)も参加して、それぞれが私たちが取り組んでいる「肝がん・重度肝硬変入院医療費助成制度」について、その拡充などについて連帯の挨拶を述べてくれた。また厚労省からは肝炎対策推進の大場室長が挨拶をしてくれた。

 この助成制度は昨年12月から始まったが、厚労省試算の7,200名を大きく下回る33名しか制度の恩恵にあずかっていない。国会議員も指摘していたが、各自治体の指定医療機関が少ないこと、利用者(医療機関も含め)への制度周知が不十分なこと、制度が複雑なこと、利用要件が厳しすぎることなど、多くの改善すべき課題がある。

 集会の後、私はNさん、愛媛の2名、大阪弁護団の中島弁護士と議員要請を行った。訪問したのは後藤田議員(自民・衆・徳島)と塩崎議員(自民・衆・愛媛)であった。後藤田議員は来客中にもかかわらず、時間を割いて私たちの話をきちんと聞いてくれた。国会請願署名の紹介議員になってくれるよう要請した。一緒に写真撮影。

 要請後、また日肝協の役員会議があったので参加した。ここにも田村議員(自民)と枡屋議員(公明)が参加して私たちと意見交換が行われた。地道に国会議員・厚労省と話し合いを続けることが必要と思った。

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 川上澄生全集」第12巻を読んだ。

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 昨日、従弟から叔母の香典返しが届いた。永良部島に住んでいた叔母は、2月22日に96歳で亡くなった。明るい性格で親切な人だった。その娘の子がどういうわけか永良部から徳島の大学に入学した。その子の結婚式の時に徳島に来てくれた。また、その後も1回徳島に来た。その時は私たち夫婦で鳴門などを案内し我が家にも立ち寄ってもらった。我が家を見て満足してくれたようだった。地域によって香典返しはいろいろあるがお酒は初めてだ。それも田中一村のラベルの黒糖焼酎「里の曙」であった。

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 パソコンを修理に出している間にも写真を撮った。21日には庭にひなの死骸が落ちていた。上を見るたが巣はない。どこから落ちた(落とされた)のだろうか。季節柄、鳩のひなであろうか。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

213 時鳥からくれないゐにふり出でてなくとも張りし真弓ゆるめな

214 時鳥汝(な)がなく声をなつかしみこの日くらしつその山のべに

215 あしひきの国上(くがみ)の山の時鳥よそに聞くよりあはれなりけり

216 あしひきの国上の山を今もかも鳴きて越ゆらむ山ほととぎす

217 時鳥きかずなりけりこの頃は日にけにしげきことのまぎれに

 

メール不調、「戦争の時代と夏目漱石」(小森陽一 かもがわ出版)、「魯迅全集第10巻」

 パソコンのメールが不調で、見てもらったら1週間もかかってしまった。今は何とか送受信できている。Windows mailの調子がおかしいらしい。おかげで、必要なメールが見られなかったり、ブログの更新、文書の作成ができなかった。大被害であった。

 この間のできごとは、20日(月)きのこハウス理事会、21日(火)健康班会(テーマは脳トレ)、23日(木)陽光学院、26日(日)きのこハウス総会。午前中は甥の子ども(2歳)が運動会なのですぐ近くの小学校に連れ合いと見に行った。この子の出番は3回。なんと、じい・ばあ、両親、おじさん、おばさんなど合計11人もが応援をした。毎日少しづつ草取りをした。

 ようやく魯迅全集第10巻を読み終えた。今は第11巻(中国小説史略、漢文学史綱要)に挑戦しているが、800pにも及ぶ大冊なので、いつ終わるものやら。

 小森陽一の「戦争の時代と夏目漱石」(かもがわ出版)を読んだ。著者は「9条の会」事務局長で、全国を飛び回っている。6月2日(日)に第59回徳島県母親大会があり、その講師が著者なので予備知識として読んだのだが、夏目漱石時代感覚は大変優れていると感心した。漱石は若いころ何冊も読んだが、小森のようには「満韓ところどころ」「門」などは読んだことがない。字面を追っていくのが精いっぱいだった。漱石の本はほとんど文庫本だが我が家に13冊あった。1962年から63年にかけて多く購入しているから高校生の時だった。繰り返して読まないと著者の考え方は伝わらない。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

208 夏山を越えて鳴くなるほととぎす声のはるけきこのゆふべかも

209 時鳥いたくな鳴きそさらでだに草の庵はさびしきものを

210 いづちへか鳴きて行くらむ時鳥さ夜ふけ方にかへるさの道

211 ほととぎすしきりに鳴くと人はいへどわれはきかずもなりにけるかも

212 旅人にこれを聞けとやほととぎす血に鳴く涙かわかざりけり


 

守大助の会、空海の道ウオーク、大輪柱

 18日(土)は守大助の会の役員会があったので参加した。恒例で徳島駅前で宣伝行動があった。今回は、えん罪をなくす国民救援会の宣伝と一緒に行った。毎年、5月20日日本国民救援会の全国行動日で、全体で15名の参加であった。救援会の松浦事務局長や大助の会の割石さんが、訴えを行った。

 役員会では、最高裁判所あての署名が1,365筆、会員数が535名との報告があった。また、各種集会での宣伝行動の報告もあった。6月2日(日)には徳島県母親大会があり、そこでの訴えなどについても話し合った。8月23・24日には静岡で日本母親大会があるので、その取り組みも話し合った。

 昨日(19日)は第25回最後まで残った空海の道ウオークがあったので、連れ合いと藤井寺から焼山寺を経て鍋岩までの山道コースに参加した。健生山の会からも3人参加した。8時15分から出発式があり、岡田実行委員長・神山町長・吉野川市長・藤井寺住職のあいさつの後8時37分に出発した。

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 びっくりしたのは、facebook友達になっている、高知の北村哲郎さんに出会ったこと。彼の旺盛な行動には、いつも感心させられている。

 連れ合いとゆっくり、大変多くの人に追い越されながらも2時24分に焼山寺に着いた。

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 鍋岩までは少し雨模様だったのでマイクロバスに乗せてもらった。鍋岩から出発点までバスで戻った。健生山の会の人たちも同じバスだったが、健脚の彼らは焼山寺から焼山寺山の往復(1時間)もしたという。脱帽である。記念にもらった温泉の招待券(鴨の湯、美郷の湯、ふいご温泉、神山温泉、御所の郷、土柱の湯、土柱ランド温泉の入浴無料券)で御所の郷に入って、疲れを癒した。

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 今朝庭を見ると、大輪柱が咲いていた。また見逃した。それでもまだつぼみがたくさんあるので、楽しみだ。

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 先日咲いていた大きな花は「夜の女王」でした。このしおれたのが大輪柱。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

203 あさもよし君がたまへし百合根を植ゑてさへみしいやなつかしみ

204 かすみ立つ沖見の嶺(たうげ)岩つつじ誰(た)が織りそめし唐錦かも

205 夏衣裁ちて着ぬれど山べはいまだ春かもうぐひすの鳴く

206 ひとり寝(ぬ)る旅寝のゆかのあかときに帰れとや鳴く山時鳥

207 相連れて旅かしつらむほととぎす合歓(ねむ)のちるまで声のせざるは

 

夜の女王、満月美人、十三夜美人咲く、B型肝炎訴訟裁判傍聴、「川上澄生全集」9巻、10巻、11巻、「新作囲碁落語十二選」

 15日(水)の晩、夜の女王、満月美人、十三夜美人が咲いた。昨年もこの時期に咲いている。もっとも大輪柱は2日前にも咲いたが、朝になって気が付いた。上から、夜の女王、満月美人、十三夜美人。もうすぐ、月下美人も咲く。

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 17日(金)は大阪地裁でB型肝炎訴訟の期日であったので、土成から高速バスで梅田まで行った。往復の車中で「川上澄生全集」第11巻、「新作囲碁落語十二選」(近代文藝社 1996.6 松風鈴生・本名:勝田倫吉)を読んだ。

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 今は蔵書票ははやらないが、見ているといいものだ。蔵書家の好みが伝わってくる。

「新作囲碁落語十二選」

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 「新作囲碁落語十二選」は帯を見ると「月刊囲碁クラブ」に好評連載の落語集と書いてあった。だいぶ昔、囲碁クラブを購読していたので、もしかしたら読んだかもしれない。1979年1月から12月にかけて連載している。しかし、字数の制限があったのだろう、あまりうんちくがない。我が家には何冊か落語と囲碁について書かれたものがあるが中野孝次編の「日本の名随筆Ⅰ・Ⅱ(作品社)」は、有名な作家やプロ棋士の文章が収まられていて興味深かった。また、「昭和囲碁風雲録上・下」(岩波現代文庫・中山典之 2014年11月 初版は2003年)は、過去の名人たちの対局などをプロ棋士が書いて興味深かった。

 裁判では免訴の20年問題を中心に、原告2名と弁護士が陳述した。国と裁判所が本当に被害者である原告たち(国に提訴できない被害者もたくさんいる)を救済するには、字面で法律を解釈するのでなく、被害の実相と真剣に向きあわなければならない。

 川上澄生全集」第9巻、10巻もこの間読んだ〈見た)

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

198 深見草今を盛りに咲きにけり手折るも惜しし手折らぬも惜し

199 手もすまに植ゑて育てし八千草は風の心に任せたりけり

200 わが宿に植ゑて育てし百くさは風の心に任すなりけり

201 八重葺かばまたもひまをば求(と)めもせむみすすぎ川へもちて捨てませ

202 さすたけの君がたまひしさ百合根のそのさゆりねのあやにうましと

 

徳島県庁へ、あわ9条の会、葬式、スマホ

 スマホで写真を撮り、パソコンに送ったが届かない。ドコモで送り方を聞いたが、それでも駄目であった。困る。

 昨日(14日)は午後から徳島県感染症・疾病対策室を、B型肝炎訴訟大阪弁護団の弁護士と徳島肝炎の会事務局長の近藤さんと訪問した。室長、室長補佐が人事異動で変わったためである。重度肝硬変・肝がん患者の医療費助成制度の進展具合などについて話し合った。徳島もそうであるが、全国各地もあまり受給が進んでいないようである。制度が余り知られていない(医療機関側も患者も)ことと、受給者の範囲が狭いためと思われる。国には制度の拡大をお願いしたい。28日には全国B型肝炎訴訟原告団弁護団と日肝協、薬害肝炎原告団弁護団が協力して、国会議員へ要請行動を行う。私も参加する予定である。

 先日、同じ自治会の方が亡くなったが、今日は長い知り合いの女性が亡くなったので、葬式に参加することになった。76歳であった。子どもの時から苦労を重ね、最近は難病でも苦労していた。生活が苦しい中でも、明るく前向きに生きてきていた。

 昨日の夜は、我が家であわ9条の会の事務局会議があった。いつものメンバーで5月3日の行事などについて話し合った。

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193 ひさかたの雨の晴れ間に出でてみれば青みわたりぬ四方の山山

194 わりなくも思ふものから三日の夜の月とともにや出でてぞわが来し

195 卯の花の咲きのさかりは野積山雪をわけゆく心地こそすれ

196 山かげの垣根に咲ける卯の花は雪かとのみぞあやまたれける

197 待たれにし花はいつしか散りすぎて山は青葉になりにけるかな

 

 

あわ9条の会、きょうされん徳島支部総会、「神に守られた島」(中脇初枝 講談社)、一色次郎

 今朝は、あわ9条の会の恒例の宣伝行動があったので、連れ合いと参加した。今日の参加者は6名だった。暑い日差しだった。
 昨日(11日)はきょうされん徳島支部の第14回総会が徳島市内であったので、参加した。午前中の総会では、きょうされん本部議案書、徳島支部の活動報告、2019年度活動方針案、決算案・予算案、新役員の選出など、すべての議案が提案通り採択された。
 午後は、きょうされん本部常任理事の後藤強さんによる、障碍者をめぐる情勢学習があった。優生保護法被害と裁判提訴、国による障碍者雇用偽装、障碍者福祉サービス報酬、などなど、障碍者をめぐるきびしい情勢について話がされた。

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 情勢学習の後、「笑いヨガ」の講習があった。口と目をを大きく開け、思いっきり体を動かしながら笑う。汗をかいた。体中からストレスが吹っ飛んでいったようだった。参加者の皆さん、満足した笑いヨガであった。各事業所でも、朝礼の時にこれをしたら、一日が楽しく送れるのではないかと思った。
 「神に守られた島」(中脇初枝講談社)を読んだ。

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 「えらぶ」(鹿児島県の沖永良部島のこと)の戦争末期・戦後すぐのことを、小学生の目を通して 描かれている。著者は徳島生まれで、「えらぶ」に興味をもったきっかけは分からないが、暖かい目で書いている。空爆や艦砲射撃に見舞われ生活が破壊され、人間関係も破壊されていくなかで、地域のきずなを大切にして生きている住民の姿は、私の両親が「えらぶ」出身だけに、とても身近に感じられた。
 私が初めてえらぶに行ったのは、小学5年の時。もう60数年前になる。東京に住んでいたのだが、えらぶから従姉が大学に進学するため東京の我が家に世話になっていた。その彼女が夏休みにえらぶに帰省するときに、どういうわけか知らないが親が双子の姉と私を一緒に連れて行かせたのだ。戦後10年余りしかたっていないので、小説に書かれた情景がまだ残っていた。祖父の畑には洞窟があり、米軍の攻撃があった場合はこの洞窟に避難したという。赤土の畑は作物があまり実らない。サンゴが隆起した島なので道路は白っぽい。えらぶではおじ・おばが大歓迎してくれた。理解できない言葉で話されてでとまどったが、暖かさはしっかり伝わってきた。
 この本でも少しえらぶの言葉で書かれている。その言葉がえらぶの風情をよく伝えている。
 「ナカヌヤ-」:中の家、「シマ」:集落、「シモヌヤ-」:下の家、「あべ-」:しまった、「うむ」:芋、「ヒャ-ギ」:ざる、「うちゅくい」:頭にかぶる布、「あちゃ」:おとうさん、「ミジガミ」:水甕、「ミ-」:兄さん、「あや」:姉さん、「ヤラブケ-」:蘇鉄の実の粥、「フリムン」:ばか、「ホ-」水汲み場、「メーヌ」:前の、「イョー」:洞窟、「トゥール」:風葬、などなど。
 アメリカによる攻撃があった時、家の屋根の茅を抜いて、骨組みだけにした。そして、「イョー」や「トゥール」墓に疎開している。「役場も診療所も疎開した。学校では御真影が真っ先にイョーに運ばれた」。人々の安全よりも天皇の写真が最重要な本末転倒した時代だった。
 えらぶについては沖永良部島生まれの一色次郎(1916.5~1988.5)が「青幻記」(太宰治賞受賞 角川文庫 これは映画になった)、「父よ、あなたは無実だった」(朝日新聞社)などに書いている。我が家にあるのは、この2冊と「左手の日記」(旺文社文庫)、「小魚の心」(家の光協会)、「東京空襲」(河出書房新社)、「愛の風土と人生」(日本文芸社)。1974年に早乙女勝元と編纂した『東京大空襲』で菊池寛賞を受賞している。一色にとって戦争について書くことは一生涯の事業であった。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

188 山住のあはれを誰に語らましあかざ籠に入れかへるゆふぐれ

189 思ほえずおくれ先きだつ世の中をなげきや果てむ春は経ぬとも

190 あしひきの山べに住めばすべをなみしきみ摘みつつこの日暮らしつ

191 あしひきの山の樒(しきみ)や恋ひくらしわれも昔の思ほゆるらむ

192 円居(まろゐ)していざ明してむあずさゆみ春はこよひを限りと思へば