行事の中止あいつぐ、「山 随想」(大島亮吉 中公文庫)

 今朝(4月22日)の徳島新聞の第一面には「人口比 全国ワースト5位」という活字が、大きく踊っていた。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は全国5位となった。大阪・兵庫・沖縄・奈良に次いでいる。昨日の感染者数は36人だが、大阪の人口に比すると436人が感染している計算になる。これはまことに一大事である。

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 そんな訳で、私が関係している行事も、最近2つが中止になった。18日は守大助の会の役員会、20日は健康班会であった。どちらも看護師さんが多く関係しているので、患者さん・利用者さんに感染させるわけにはいかない。仕方がないので、庭の草取りや家の前の阿波市の空き地の草取りに精をだした。

 陽光学院の中国語教室は、よく宿題が出る。最近は宿題の解答をLINEで送るようにしている。そうすると先生がすぐに添削してくれる。大変便利だし他の生徒の解答も見られる。

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 「山 随想」(大島亮吉 中公文庫)を読んだ。この本は、2006年10月に古書店で購入したものだが、15年もの間本棚に積まれていた。著者は1899年(明治32年)に東京で生まれ慶應義塾山岳会で活躍した。残念ながら30歳の時(昭和3年)、前穂高岳北尾根で転落死している。本書は彼の代表作である。とにかく文章表現がよくて、彼がいかに山を愛していたかが納得させられる本であった。彼の時代、自然が残されどこに行くのも徒歩で、またいかに山行が危険で冒険に満ちていたかが理解された。「序」で槇有恒は「限り無き憧憬に何時も清新なる努力をもって、語なき山岳の感興を、激怒を、喜悦を、そして悲愁を美しい音楽として私らに読み聞かせた。」と書いている。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社)

956 浮雲のいづくを宿とさだめねば風のまにまに日を送りつつ

957 うき雲の外(と)つこともなき身にしあれば風の心に任すべらなり

958 なほざりに外に出て見れば日はくれぬまたたちかへる君が館(やかた)に

959 たれ人かささへやすらむたまほこの道忘れてか君が来まさぬ

960 はなかつみ数にもあらぬ賤が身を永くもがもと祈る君はも