大助さんのメッセージ、「草の根のファシズム」(岩波現代文庫)

 雨が降り、寒くうっとおしい天気だ。昨日の朝はどんど焼きで、我が家のしめ飾りなどを神社に持って行った。すでに何人かの人が来ていて、火の番をしていた。小雨交じりの寒い中で、ご苦労様であった。
 午後からは守大助の会の宣伝行動と役員会があったので参加した。駅前での宣伝には6名が参加した。まあまあの人出であったが、チラシを受け取ってくれる人は少なかった。役員会では主に来月の総会の役割分担を決めるなどをした。資料の中に守大助さんからの手紙が入っていたので、紹介する。
 新春のお喜びを謹んで申し上げます。
 激しく揺れ動く内外情勢と、新型コロナ禍の続く新年ですが、お元気にお過ごしでしょうか。皆様にとって、良い年となるよう心から願っております。今年は”卯年”向上!跳ねて、跳ねて、跳躍を続ける一年にしたいです。
  寒さが一段と、つのってまいりましたが、皆様には体調など崩されていませんか。全国から年賀のご挨拶を賜りまして、まことに有り難うございました。1月5日までに666通届きました。メッセージに励まされ心強くなってます。強制留学先では、新型コロナ感染が職員から収容者へ感染拡大し、昨年12月15日~本年1月10日まで一般工場閉鎖。この間入浴も禁止され、大変な新年を迎えました。私はコロナに感染していないと思いますが、カゼ症状が出て苦しい日々が続きました。雑居での生活なので、一人がカゼを引くと全員に感染、感染しないよう対策してましたが、ダメでした。
 年末は各会・支援者の皆様から、カンパ金をいただき、冬物衣類・カイロ・運動靴などを購入させていただきました。有り難うございます。 
 第二次仙台地裁で、真実が照らされると信じ!闘い続けます。本年もどうか皆様のお力をお貸しください。 無実の守大助
 今年の正月の初読書に選んだのは「草の根のファシズム 日本民族の戦争体験」(吉見義明 岩波現代文庫)であった。2022年8月発行であるが、初版は1987年5月である。兵士・軍属などとして戦争体験をした庶民の文章をもとに、アジア太平洋戦争の現実を描いている。庶民が戦争被害者としてだけでなく、天皇ファシズムを支えてきたことが、引用した庶民の手記から理解される。
 軍属として戦争に参加した浜野は、こう書いている。「彼ら(兵士)は、例え二等兵でも軍人であることには変わりはない。天皇陛下の股肱の臣なのである。そこえいくと、世にも哀れなのはわれわれ軍属という階級だ。二等兵・軍馬・軍用犬・軍用鳩・軍属・・・、つまり、われわれは鳩よりも劣る存在だということになっている。」
 日本国民とされた人々でも、沖縄県人、アイヌウィルタとチャロモ人、朝鮮人、台湾人、などへの差別は格別であった。そして著者はこうも指摘している。
 「天皇ファシズム体制は、差別され、抑圧された多くの民衆の犠牲の上になりたっていた。従って、日本の民衆自身が、このような問題を戦後どのように処理しようとするかが、戦後社会のあり方を規定する上で、大きな意味をもつこおとになるのである。」
 本書が書かれてすでに35年経過しているが、アジア諸国民が願うような「処理」になっていないのが、岸田総理のアメリカ一辺倒の外交政策・軍事拡大が証明している。
●ロシアのウクライナ侵略は、国際法に反するもので、ロシア軍が直ちに撤退することを要求する!
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「埋み火」富士茂子遺歌集(1984.4 柏原千恵子編)
クリスマスの夜
〇自覚していそがしく一人正月の煮〆並べるういういし吾子
〇合掌する仏壇に笑う日の夫の写真がわれをふたたび泣かす
〇やさし父の好物の酒長男が汲みあうごとく仏壇に供う