知人の病気見舞い

 21日(土)の昼、我が家でくつろいでいたが、3時過ぎに肝炎の会の近藤事務局長から電話があった。「家にいるのか」「寄ってもよいか」という事だった。午前中に用事を片付けて、のんびりしていたところだったので、「どうぞ」と返事をした。

 4時前に来たが、一緒に健生山の会の割石会長もいた。「どうしたのだ」と聞くと、「今、知人の病気見舞いに行ってきた」と言う。連れ合いが、「上ってコーヒーでもどうぞ」と言ったら、入ってきた。どんな話なのか聞くと、私たちと一緒に労働組合をやってきた知人が、重大な病気になっているという事だった。私が執行委員長で知人が書記長だった。我が家に来る前に見舞いに行ってきたというのだ。「なぜ、誘わなかったのか」と怒ったが、病状を教えてくれた。だいぶ悪いらしい。話が長引きそうなので、連れ合いが酒でも出そうかと言った。もう40年近くも前の話だが、労働組合運動をしている時一緒に我が家で何度も酒を酌み交わし、どう運動を進めるかいろいろ話したことがある。

 昨年だったか、徳島新聞に知人の係る技師会グループの表彰記事があって、長年の貢献に対して書かれていた。そこで、元気にしているのだと思っていたのだが、突然の知らせでびっくりもし、一緒にした労働組合についても話が咲いた。

 翌日(22日)に私も含め3人で見舞いに行った。久しぶりに見た知人の姿は、食事を思うように取れないので、頬がげっそりと落ち込んでいた。ここでも、当時の話がたくさん出た。主に知人が話し、私たちは聞き役だ。昔と同じように声には張りがあり積極的で、間近に姿を見なければなんら変わりがない。私より10歳ほど年下の者が、大病を患って苦しんでいるのを見るのは忍びない。奥さん、娘さんもいた。また、時間を見つけて見舞いに行きたい。

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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社

536 月夜善(よ)み門田の田居に出て見れば遠山もとに霧たちわたる

537 夕霧にをちの里べはうづもれぬ杉立つ宿にかへるさの道

538 うがたきてしめり避(よ)きませあしひきのみ山はさらに霧のふかきに

539 もたらしの園生(そのふ)の木の実めづらしみ三世の仏にまづ奉る

540 行く秋のあはれを誰に語らましあかざ籠(こ)に満てかへるゆふぐれ