長野日報記事、「虹の鳥」(目取真俊、影書房)

 昨日、長女が3人の子どもを連れて来徳した。みな、元気そうであった。

 長野の二女が、この前の囲碁大会の長野日報の記事(12月30日)を送ってきた。kaede君とnagiちゃんの優勝、準優勝はこどもクラスをハンデ戦で試合したものであった。そして、優勝はkaede君で準優勝はnagiちゃんであった。訂正する。

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  「虹の鳥」(目取真俊影書房)を読んだ。

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 この小説は2004年冬季号の「小説トリッパ―」(朝日新聞社)で発表された。小説の背景は以下のとおりである。「1995年9月4日午後8時ごろ、沖縄のキャンプ・ハンセンに駐留するアメリカ海軍軍人の3名が基地内で借りたレンタカーで、沖縄本島北部の商店街で買い物をしていた12歳の女子小学生を拉致し、小学生は粘着テープで顔を覆われ、手足を縛られた上で車に押し込まれた、その後近くの海岸に連れて行かれた小学生は強姦され、負傷した。」

 この事件を受けて、同年10月21日には、宜野湾市で、事件に抗議する県民総決起大会が行われ、大田昌秀沖縄県知事をはじめとする約8万5千人(主催者発表)もの県民が参加した。これらの動きは、沖縄に集中する米軍基地の整理・縮小や、日米地位協定の見直しを求める訴えが高まるきっかけとなり、沖縄県知事も政府に対して強くその実行を迫った。

 基地に支配されている沖縄での生きにくさに、若者たちは翻弄されている。それでも、何とか自分の道を探そうともがいている。

 「もし戦争がなく、米軍基地として強制接収されることがなければ、カツヤたちも金網の向こうの土地に生まれ育ったはずだった。そうだったらまったく違った人生を生きていたはずなのに・・・・・。カツヤの人生だけでなく両親や祖父母、戦後の沖縄を生きた村の人々、全ての生き方が変わっていたはずだった。」と作者は語っている。
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良寛歌集(東洋文庫556 平凡社

421 いかならむえにしなればか棚機(たなばた)の一夜限りて契りそめけむ

422 人の世は憂しと思へどたなばたのためにはいかに契りおきけむ

423 臥して思ひ起きてながむるたなばたの如何なる事の契りをかする

424 ひさかたの天の川原のたなばたも年に一度は逢ふてふものを

425 このゆふべをちこち虫の音すなり秋は近くもなりにけらしも