27日(土)は、日本肝臓学会主催の「肝がんで死なないために」と題する医療講演会と肝炎ウイルス検査を受けましょうの啓発活動、があった。
11時からの徳島駅前の啓発活動では、徳島県肝炎対策協議会の島田徳大教授をはじめ20名ほどが参加して、チラシやうちわを配った。参加した皆さん、肝炎コーディネーターの方で、おそろいのTシャツを着て注目を引いた。
大阪からは全国B型肝炎訴訟大阪弁護団の増田・真鍋・河野弁護士が参加した。私と近藤徳島肝炎の会事務局長も参加した。暑い日差しのもと頑張ったが、多くの方が受け取ってくれた。特に、河野弁護士は一家4人で参加。4歳のお兄ちゃんも頑張ってうちわを配ってくれた。すごいですね。
肝がん撲滅運動、市民公開講座では3つの講演があった。
① 「肝がんにならないために、今、私たちに出来ること」立木佐知子さん(徳大肝疾患相談室)
② 「B型肝炎訴訟について」真鍋弁護士
③ 「本当は怖い脂肪肝と肝がん予備軍のお話し」飯島尋子兵庫医科大学教授
市民公開講座で、B型肝炎訴訟の弁護士が話をするのは初めてではないだろうか。
飯島先生は、講演のまとめで、以下の4点を強調した。
①C型肝炎が治っても肝炎が進んでいた人はがんの危険性があります。続けて検査をしましょう・
②脂肪肝、糖尿病の人は肝硬変になる危険性があるかどうかを1回でよいので専門医で検査してください。
③検査をしていれば肝がんは切除やラジオ波で治療ができるうちに見つかります。
④肝がんの治療は進歩しています。心配な人や肝炎がある人はかかりつけの医師に相談してください。
C型肝炎は治る病気になり、B型肝炎の治療も大変進んできている。日本人も欧米人のような食生活になり、脂肪肝が増えてきてそのことがきっかけで肝がんになる人が増えてきている。ここに示した4点に該当する人は定期的にきちんとした受診が必要と感じさせられた。
閉会のあいさつでも島田教授がB型肝炎訴訟の重要性、相談するならB型肝炎訴訟弁護団にと話をしてくれた。100名余りの参加者でしたが、講演後には相談会も開かれた。
この日の公開講座は、後日ケーブル徳島(111ch)で放送される。是非ご覧ください。
①木曜日:9/12、9/19、9/26 13:00~15:00 20:00~22:00
②土曜日:9/14、9/21、9/28 15:00~17:00
③日曜日:9/15、9/22、9/29 11:00~13:00
写真は宣伝行動を終わって記念撮影、B型肝炎訴訟について話をする真鍋弁護士、島田教授、講演を終わって皆で記念撮影
昨日(28日)は守大助さんを支援する徳島の会の役員会があった。恒例の徳島駅前での宣伝行動は天候が不順なため中止した。
この日の報告のメインは、7月25日の守大助さんとの面会と翌日の全国集会と最高裁判所への要請行動であった。佐藤・川上・湊の3名が千葉刑務所に行って大助さんと面会し激励してきた。湊さんは初めての面会で緊張したと語っていた。写真でしか見たことがない(20歳代の守さん)が守さんが面会室に現れた時、老けているので驚いた(当たり前であるが)と語った。それだけ長い間、守さんは不当にも人権を侵害されている。調理の現場で根気よく働いているようであった。
最高裁は入れる人数が制限されているが、徳島からの3人は入館できて担当者に自分の思いを伝えてきた。えん罪をえん罪として認めるには、検察が持っている全証拠の開示が大事であること、看護師として40年余り勤務してきた経験からすると、裁判官が正当な判断をしていないこと、良心に基づいて判断して欲しい、ことなどを訴えてきたようだ。
この日の役員会、うれしいことがあった。鎌田さんが6人も会員を増やしてくれた。守さんの無実を証明するには多くの賛同者が必要で、心強い限りであった。徳島の会の最高裁宛の署名数は1,571筆、会員数は541名になった。
細木原清起の「日本漫画史」(岩波文庫)を読んだ。表紙カバーには「鳥獣戯画から岡本一平まで」と書かれている。本書は1924年(大正13年)に出版されている。漫画の元祖と言われる鳥羽僧正から岡本一平(岡本太郎の父親)までの漫画の歴史を書いている。現在までだとあと100年ほどあるので、解説の清水勲が長い解説を書いて補足している。
我が家には大津絵が数点あるが、細木原はこう記している。「德川期の漫画を叙するいて、先ず最初に敬意を表し最も称賛しておかねばならぬのは大津絵のことだ。大津絵は古今独歩の漫画でそして大関の資格を具備して居る。何故ならば、その画の内容は無論のこと、未だ錦絵のような版行によって民衆に数をひさぐという程の時世の進歩に至らなかった際、肉筆彩画を以て一銭二銭の端た銭で売って道行く人を楽しませたという事が、真に民衆土台の芸術として最も尊い漫画である事だ。」
我が家の玄関に飾っている大津絵は、40数年前に購入したもの。
心を和まさせてくれる。
先日、奄美大島の叔母からおいしいお菓子をたくさん送ってきた。連れ合いは黒糖にピーナッツが入ったお菓子が好物だ。90歳近くになるが、一人で頑張っている。叔母の声はとても明るくて、聞くととても気持ちがよい。
●仙台北陵クリニックえん罪事件の守大助さんをご支援ください!
273 着てみればいよよすずししさすたけの君が手染めの麻のさ衣
274 たまほこのきりの陰道すずしきにわれ立ちにけりそのかげ道に
275 秋萩の咲くを遠みと夏草の露をわけわけ訪ひし君はも
276 萩の花咲けば遠みとふるさとの草の庵を出でし君はも
277 はぎかしは咲けば遠みとふるさとの草のいほりを出で来し君か