「きょうされん第19回四国ブロック学習交流会inとくしま」、「楊貴妃」(村山吉廣 講談社学術文庫)

 昨日・今日(29日・30日)に徳島市内のホテルで「きょうされん第19回四国ブロック学習交流会inとくしま」が開かれたので参加した。四国各地の事業所から140名近くが集まった。開会の趣旨は、「きょうされん加盟の四国各県の小規模作業所・福祉事務所等の利用者・職員・家族・場尾ランティア等の関係者及び一般参加者が一堂に会し、当面する諸課題について学び、意見を交換するとともに交流することを目的として、年に一度開催しています。」

 交流会のテーマは「障害者権利条約を地域のすみずみに ~ともに生きる、ともに創る、私たちの未来~」であった。

 参加者の皆さん元気ですね。悩みながらも一所懸命に働き、明日を目指している感じを受けた。

 29日は2つの講演があった。

 ①「障害者福祉をとりまく現状と課題」と題して、きょうされん常務理事の赤松英知さんが話しをした。赤松さんの話からは、障害者をを取り巻く状況をきちんと把握して運営・仕事をすることは必須のことで、どんな状況でも利用者の立場に立ってブレずに働くことを求められていると感じた。

 ②「障害者雇用について ~日亜化学工業株式会社のとりくみ~」と題して、子会社の日亜興業株式会社そ総務部ライブリー課の寺井正芳課長が、会社の障碍者雇用の現状について話をした。会社がどういう考えで障害者を雇用しているかをもっと具体的に話をしてほしかった。また、障害者の仕事をしている姿を見たかったし、意見も聞きたかった。

 従業員数は昨年12月現在で9,047人で障害者の雇用数は141人と紹介された。これ以外にも障害者を雇用しているのかどうか。国が求める民間企業の障害者雇用率は2.0%だがこれでは1.56%にしかならない。 日亜の障害者雇用の方針は、「長く安心して働ける職場環境構築と支援の継続」という。日本・徳島を代表する企業として、障害者の雇用環境の改善・前進を図ってほしいと思った。

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 私は源氏物語をほとんど読んだことがないが、「楊貴妃」(村山吉廣 講談社学術文庫)を読んだ。著者が早大の文学部で講師として勤務していた50年前のことを知っていたからであった。源氏物語では、楊貴妃について触れている部分が大変多くある。唐時代の詩人・白楽天白居易)は「長恨歌」という長い詩を書いていて、楊貴妃玄宗皇帝について詩っている。紫式部の時代を含め江戸時代までの日本の知識人にとって、中国の詩文を学ぶことは必須の条件であった。楊貴妃については日本に来たという伝説も伝わっている。もちろん嘘だが、日本各地に伝説の史跡が残っている。
 源氏物語を理解するには「長恨歌」は欠かせない詩になっている。大学1年の時の漢文の授業では、堤留吉教授(白楽天の研究者)が長い時間を使って「長恨歌」について講義をしてくれた。たぶん、国文科の学生にとっては大事なものだという、認識だったからだろう。
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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社
248 鳴るかみの音もとどろにひさかたの雨は降り来ねわが思ふとに
249 ひさかたの雲ふき払へ天つ風うき世の民の心かよはば
250 君が田とわが田とならぶ畔ならぶわが田の水を君が田へ引く
251 五月雨の晴れ間に出でて眺むれば青田涼しく風わたるなり
252 五月の雨間なくし降ればたまぼこの道もなきまで千草はえにけり