憲法記念日

 昨日は憲法記念日。連れ合いと九条の会徳島が主催する「憲法記念講演会」がとくぎんトモニプラザであり参加した。

 1日のメーデーでは肝炎署名を取ったが、昨日は会場に早くいって「守大助さんを支援する徳島の会」で最高裁あての裁判のやり直しを求める署名を取った。

 連休中なので皆さん家族サービスで忙しいと思っていたのだが、安倍首相の最近の改憲発言もあって関心が高いのですね、次から次に参加者が押しかけて会場からあふれ、ロビーにまで椅子を並べて聞き入る人がいた。発表では参加者は270人でした。

 最初にベテランズ・フォー・ピース・ジャパン事務局の武井由起子さん(弁護士)が会の成り立ちや活動について話をした。その後、小豆島在住の元自衛隊員の森村さんが自身の活動を少し紹介した。そして会の代表の井筒高雄さんがパワーポイントを見ながら詳しく話された。

 聞けば聞くほど、自衛隊という組織は人権も権利も認められていないものだと理解された。井筒さんはレンジャー部隊に所属したのですが、その訓練はもちろん人殺しのためどう技術を磨くかですね。

 自衛隊員が業務中死亡しても、ほとんどの場合「賞恤金」(慰労金)はもらえない、防衛省職員団体生命保険は任意加盟だが、ほとんど強制的。保険金が支払われない条項には「戦争その他の変乱」が入っていることから、戦場に赴いて死亡しても保険金は支払われない。なんのための保険なのか。

 いま日本は、石垣島宮古島与那国島などの南西諸島に、アメリカの要請によって中国などからの攻撃に対して基地を作っているが、果たして役に立つのだろうか。まったく、実際の戦争には役立たない作戦が作られているという話であった。

 自衛隊は各自治体に住民の個人台帳の提供を求めているが、憲法違反の可能性が大変高い。また、自衛官募集については、資格が取れる、大学に進学できるなど甘い言葉で誘っているが、戦争では死ぬことがあること、戦争に行ったら多くの隊員がストレス障害をこうむることなどの説明はない。

 彼はしめくくりでこう語った。

「戦後、憲法9条とともに歩み続けた日本社会。9条のもとでの専守防衛に徹した自衛隊。9条があるからこそ戦争をしなかった自衛隊の姿は立派な『国防な形』ではないのか。『専守防衛』と『災害派遣』に特化した自衛隊を誇るべきだ。憲法改正論議の再考を促し、国家政策の手段としての戦争を根絶する行動をさらに進めたい」 

 内容が深刻で、聞くのに疲れた講演であったが、ここをみんなと連帯して進まねばと感じさせられた。

 会場で、6月の県母親大会記念講演講師の小森陽一さんの「戦争の時代と夏目漱石」を買った。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

178 みづかしはわがとめゆけばあづさゆみ春の野末にうかぶかげろふ

179 ももちどり鳴くやみ山も春の来て心そらなる四方の眺めや

180 百鳥の木伝(こづた)ひて鳴く今日しもぞ更にや飲まむ一つきの酒

181 むらぎもの心楽しも春の日に鳥のむらがり遊ぶを見れば

182 むらぎもの心は和(な)ぎぬ永き日にこれのみ園の林を見れば