9条の会、投票日、「漱石・魯迅・フォークナー」

 今朝は、毎月恒例の「あわ9条の会」の定例行動日であった。参加したのは6名。今日は、だいぶ暖かかったので助かった。車からいろんな方が手を振ってくれたが、高知ナンバーのマイクロバスからもたくさんの方が手を振ってくれた。どうやら高校生のクラブのようで、徳島のどこかの高校との試合でもあるようだった。

 行動が終わった後は、選挙の投票で近くの投票所まで連れ合いと行った。知り合いの人が立会人をしていた。あまり投票率は高くないようだ。

 「漱石魯迅・フォークナー」(岡庭昇 新思索社 2009.5.20発行)を読んだ。2012年9月に購入したが、長いこと積読であった。読み始めると、いきなり「実存」、「サルトル」がでてきて面食らった。今から50年余りも前に大学生であったが、仏文の学生だけでなく私が在籍していた「国文科」の学生も「実存主義」だ「サルトル」だと言っていた。私にはさっぱり興味がなかったし理解できるとも思わなかったので、そういう学生たちを羨望・尊敬したものだった。果たして彼ら、理解して読んだのだろうか。フォークナーの名前は知っていたが読んだことはない。

 著者は、「そしてわれわれは知る。漱石は欺瞞としての日本近代への違和を追究した。魯迅は他ならぬホンモノの近代が一面で、民族を侵略し奴隷にする帝国主義でもあることを問うた。そしてフォークナーは近代こそが桎梏に他ならないことを表明したのである。われわれに手渡された宿題とはそこから出発すべき課題でもあった。」と記している。

 魯迅について最後のところで、「魯迅は生きていれば、確実に社会主義社会ともまっ向から闘ったに違いないと私は思う。」と書いているが私も同感である。今の中国は社会主義とははなはだ縁遠い政治・社会であると、中国に行くたびに感じさせられる。

アメリカは建国前から侵略国家であり、トランプはその「正統」な後継者である。そして安倍総理は彼にとっては良き時代であった戦前に、回帰しようとしていると思う。

 我が家にはまだ「魯迅 自覚なき実存」(大修館書店 山田敬三 2008.11)があるので、これも読んでみようか。魯迅全集第9巻はようやく535ページまで進んだ。

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良寛詩集(東洋文庫556 平凡社

129  飯乞ふとわが来しかども春の野に菫つみつつ時を経にけり

130 しきたへの袖ふりはへて春の野に菫をつみしこともありしか

131 あづさゆみ春はそれともわかぬまに野べの若草染め出づるなり

132 ひさかたの雪解(ゆきげ)の水に濡れにつつ春のものとて摘みて来にけり

133 わがためと君がつみてし初若菜見れば雪間に春ぞ知らるる